モンパルナス

アルベール・ラモリス 「白い馬」 「赤い風船」

今日は、5区にある映画館「Reflet Medicis」に行ってきました。

場内には、おじいさんと孫と思われる男の子の二人だけが、上映が始まるのを待っていました。

もう少しで始まるという時に、今度は、年配の品の良さそうなマダムが入ってきて言いました。

「白い馬」の上映は、ここですか?

おじいさんと男の子が二人揃って、「そうです」と答えました。

マダムは、二人に向かって言いました。

「白い馬」は、私が子供の頃、初めて映画館で見た作品なんですよ。絵本もいまだ取ってあります。

男の子のおじいさんが言いました。

私も同じです。この「白い馬」が、映画館で初めて見た映画です。大好きな作品なので、今日は孫を連れて見に来ました。

その台詞を言い終わるとすぐに映画が始まりました。




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今日見たのは、「白い馬」と「赤い風船」の二本立てでした。

監督はどちらもアルベール・ラモリス。1952年と1956年の作品です。


どちらも40分ほどの長さで、子供向けの作品となってるようです。

特に「赤い風船」、とても夢のあるお話でした。子供の時に、こんな映画見たら、一生忘れられないだろうなぁ。

上映が始まる前の、ムッシュー、マダムのやり取りもなかなかでしたが、この「Reflet Medicis」という映画館には、もう1人、素敵なムッシューがいます。

ここのマネージャー兼、映写技師らしき男性がその人。

いつも笑顔で、映画を見に来る人を迎えてくれます。今日もチケットを買う短い間に、ちょっとした冗談を言って私を笑わせてくれました。

そんなの大した事じゃない・・・と皆さんは思うかもしれませんが・・・ここパリでは、そういった対応をしてくれる人というのが、とても珍しいのです。映画館はもちろん、お店でもレストランでも、残念ながら、笑顔で応えてくれる人がほとんどいない。

本当にここの映画館は、パリのオアシスだと思ってます。彼に会う為に、この映画館に通いつめたいと思うほど。多分、同じ事を思ってるのは、私だけではないはず。他にも彼のファン、いますよね?
by Qtaro-mama | 2007-10-26 05:58 | 映画 | Trackback | Comments(10)
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Commented by Pan at 2007-10-26 07:53 x
都会の中で、自分の心のオアシス見つけるって必要な気がします。確かに、パリの人は笑顔見せないですよね。子供の「ぼんじゅー」のおかげで、少し見る機会がありますが。素敵なポスター、ぜひ見に行きたくなりました。
Commented by まりもん at 2007-10-26 10:58 x
素敵なお話ですね。特に、映画がはじまる前のムッシューとマダムの会話。きっと映画館のムッシューがいい人だから、いい人たちが集まってくるんですよ。
Commented by yasasin at 2007-10-26 15:30
あぁ、本当にそうですよね、パリの街でこういった人に出会うのは本当に稀な気がしました。
人との触れ合いって、時々ものすごく恋しくなったりしませんか?
日本に居るとき近所の小さな本屋のオジサンが貴重な存在だったこと思い出しましたよ。
そのオジサン、夫婦で経営してたんですけど、大型ブックストアの影響で結局は借金などする前に閉店を決めた、と聞いて悲しくなりましたのね。
最後にと、ささやかなプレゼントを渡して(ハンカチセットでしたが)お別れして、数日後に自宅のドアノブに小さな袋が掛けられていて、中に手紙と某市の特産品があり、手紙に「長い間仕事に追われて夫婦で旅行に出かけることもなかったので、店を閉めて久しぶりに夫婦でのんびり温泉旅行ができました」とありました。この本屋がなくなってから、心の拠り所がなくなってしばらく腑抜けになりました(笑)
ここの映画館も、いわゆる心の拠り所、的な存在ですかね。
Commented by Qtaro-mama at 2007-10-26 22:20
>Panさん
アメリカの、いわゆるフレンドリーな対応と比べてしまうと、ある意味、カルチャーショックな部分はありますよね。でも、子供には優しい対応の人も多いので、そういう点では助かってますが・・・。
映画、とても素敵でした。初めに「白い馬」、その後に「赤い風船」の上映でしたが、「赤い風船」だけ見に来てた子供連れの家族が3組ほどいましたよ。
Commented by Qtaro-mama at 2007-10-26 22:23
>まりもんさん
自分の好きな映画の事を他人に話す熱意みたいなものは、世界共通かもしれませんね。こういう出来事があるから、映画館に通うことを止められません。映画館のムッシュー、今度、ご紹介したいくらいですよ。映画が好きそうな雰囲気がこちらも伝わってきます。
Commented by Qtaro-mama at 2007-10-26 22:31
>yasasinさん
ちょっとした贈り物をして、お返しものを受け取る。
日本では見慣れた風景ですよね。そのプレゼントをドアノブに見つけたときは、ビックリしたでしょうね。
私も東京にいたとき、近所のタバコ屋さんのオバさんと仲良しで、Q太郎をとても可愛がってくれたのを思い出しましたよ。大型店舗の影響で、小さなお店が潰れる。良く聞く話しですが、やっぱり実際に身近な所で起こると、何とも言えない気持ちになりますね。
Commented by mistymont at 2007-10-29 03:06
この映画館、ラインアップがいい感じ。ちなみにここでの外国語(非フランス語)作品は原語上映ですか?

今週一週間、パリから友人が訪ねてきていました。アメリカ生活経験がある彼女は、アメリカ人のフレンドリーさに慣れていると、パリの人間は冷たく感じるかも、と言っていましたが、Q太郎ママさんもそう思いますか?NYは大都会だけれど人情がある街だと思います。パリでも下町に行けばそうであると信じたいのですが・・・。
Commented by Qtaro-mama at 2007-10-29 05:23
> mistymontさん
上映作品、どこかでご覧になられましたでしょか?いわゆる名画座みたいな所ですが、同じ通りには、これまた同じような映画館が3館並んでます。隣のChampoという映画館もトリュフォーが通っていたような所でとても有名です。パリは基本的にはオリジナルでの上映です。大きなシネコンでオリジナルと吹き替えを同時に上映してる所は時々ありますが、それ以外で吹き替えになってる事はありません(子供向けは別です)。
パリに住んでいるのは、フランス人だけではないという前提で書かせて頂くと・・・パリの人間は冷たい?、いじわる?、優しくない?・・・どの日本語が正しいかなぁ?いわゆるアメリカ式のフレンドリーからはほど遠いような気がします。パリに住んでる人で、嫌な思いをした事ない人はいないと思いますよ。NYは大都会ですね。パリはとても小さな街だと思います。
Commented by tahtijapan at 2008-07-01 23:57
こんばんは。この映画、こちらでも二本立てでやっと公開です!
すごく楽しみです!ママさんが去年のこの頃に紹介されていた映画が今頃日本にきていることが多いので、今過去記事読み漁ってました。あと何を見ようかな~。
Commented by Qtaro-mama at 2008-07-02 04:43
> tahtijapanさん
日本でも公開されるのですね!子供達にもとても良い映画なので、幼稚園や小学校を巡回してもらいたい気もします。
こちらは夏休みに入るので、大作や楽しみにしている作品は、全て新学期が始まる9月からになります。お仕事が忙しいと、素敵な映画を見るだけでホッとしませんか?映画の記事、楽しみにしています。
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