モンパルナス

SXSW

iTunes storeで、今日から「SXSW」のライブが中継されるらしいので、ちょっと昔のことを書いてみたいと思います。

SXSW(サウスバイサウスウエスト)は、私も90年代に何度か行ったことのあるフェスティバルです。最初は確か91年でしょうか。このフェスティバルがこんな風に大きくなるずっとずっと前のこと。

思い出は色々ありますが、時々思い出すのはロッキー・エリクソンのコンサートのこと。

ロッキーは60年代に活躍した13thフロア・エレベーターズのボーカル。彼の才能もあって、カリスマ的な人気を誇りましたが、ドラッグの過剰摂取や精神的なことで長い間入院していたのでした。

そんな彼が復活ということで、街で一番のコンフェレンス会場、その年一番の話題となるコンサートでした。私の知り合いが彼の友人ということで(復活の立役者の1人)、開演前に私も楽屋にいたのです。ロッキーのお母さんとお喋りしていると、なんとなく周りがただならない雰囲気。あと30分で幕が上がるという時になって、肝心のロッキーがやはり出たくないと言いだしてたのです。

久しぶりの大勢の観客。ロッキーが弱気になるのも分かる気がするのですが(その時の彼はまだどちらかというと弱々しい感じ)、やはり周りは大慌て。簡単にキャンセル出来るような場所ではないのです。子供をなだめるような感じで慎重に言い聞かせ、どうにか演奏を開始することが出来ました。

久しぶりとはいっても、ロッキーの声は以前と変わらず澄みきった感じで、聴きながら感動したのを覚えてます。現在は新譜を出したりツアーをしたり、精力的(?)に活躍してるみたいで、彼の活躍はとても嬉しいです。

フェスティバル期間中は一晩に何百というバンドが演奏します。フェスティバル会場以外にもいろいろな場所でライブが行われるので、本当に音楽どっぷりなのでした。

そのライブは、ダグ・サームというより、たしか「サー・ダグラス・クインテット」名目だったと思います。街からちょっと離れた場所で、こんな所にクラブがあるのだろうか?と不安になりました。事前に「本物のカウボーイがたくさん来ると思うよ」と地元の人に聞いていて、そこに来る人たちを観察するのも楽しみにしてたのです。

会場は異様な熱気に包まれてました。「本物のカウボーイ」の意味も分かりました。多分、街中で会うのはカウボーイシャツを来た普通の人。

ダグ・サームを見るために集まってくる人たちのカッコ良さに興奮し、圧倒され、倒れそう・・・と思った瞬間、私は本当に倒れました。疲れや会場内の暑さもあったのかなぁ。演奏は半分くらいは終わってたはず。その日、どうやってホテルに帰ったか全く思い出せません。

ダグ・サームとはその後一度、日本でも会いました。私の名前を言ったらもの凄く笑われた。良く分からないけど何かの単語と私の名前が似てるらしい。

90年代の後半になると、このSXSWフェスティバルの規模が大きくなってきて、行くことはなくなりました。でもあの頃は私も若かったから、こういった場所でいろんな人に会ったことで、たくさんの事を学んで・・・

それが今の私の土台になってるといっても過言ではなく、いつまでも忘れられないイベントなのです。
by Qtaro-mama | 2014-03-12 22:12 | 音楽 | Trackback | Comments(8)
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Commented by eva at 2014-03-15 14:40 x
先日の音楽のお話のタイトルに「その1」と書いてあったので、続きを楽しみにしていました。
Qママさん何者?!と思う程、貴重な体験をされてきたんですね。
私も倒れる程の熱いライブを体験したいな。
今もライブに行って汗だくになる事はあっても、倒れた経験はないですね。
Commented by Qtaro-mama at 2014-03-15 22:04
>evaさん
先日の記事に「その1」と書いたこと、すっかり忘れてました(笑)。そうですね、誰も知らないようなミュージシャンのことばかりですが、もうちょっと続きみたいなのを書いてみようかなと思います。
いまだに聴いてるのは昔のこの時代の音楽ばかりなので・・・。
Commented by A・C at 2014-03-16 00:31 x
久々に投稿させて頂きます。

ダグもロッキーもテキサスのサイケデリックロック周辺ではよく目にする名前ですが、一般的には未だ知る人ぞ知る存在ですね。

確かダグの事は以前の記事でも書かれていたと記憶していますが、
ママさんはロッキーともつながりがあるとは羨ましい限りです。

ナゲッツからカルトなサイケロックにハマったので
僕もサーダグラスや13thFloorは一時期よく聴いていました。
テキサスサイケはZZトップ前身のMOVING SIDEWALKSやAMERICAN BLUESもちょっとだけ知ってます。

SXSWはビッグスターも出ていました。
直前でチルトンが亡くなってしまったのが残念です。
いま気づいたのですが、明日は彼の命日でした。もう四年経ったとは。
米国ではビッグスターのドキュメント映画も公開されたようですが、
日本にはあまり情報が入らず、公開もDVD化もなく、こちらも残念です。

今回のテキサス人二方の事も然り。
紹介されていないだけで良い演者はまだまだいますが、
洋楽は日本の主流メディアのフィルターがかかると大物ばかりが取り上げられるのでちょっと退屈です。

失礼しました。
Commented by Qtaro-mama at 2014-03-16 22:43
>A・Cさん
ロッキーとはこの時お会いしただけで私は繋がりはありませんが、親しい人は2人ほど知ってます。私もナゲッツ大好きなので、サイケも嫌いではありません。でも深入りはしませんでした(当時、聴きたいものがたくさんあったので)。
ダグ・サームは私の中ではカントリーポップのような位置づけですが、サーダグラスになると音楽もちょっと違ってくるのでしょうかね。この私が見たライブの時は、既にテキサストルネイドも始めていたので、1日だけのサーダグラスの復活みたいな感じでした。
急に思い出しましたが、サイケと言えばもう1人個人的に大好きな人に会ったことがあります。その事について、また近いうちにでも書いてみますね〜。
今日がアレックスの命日なんですね。CDを聴いてる限りでは、彼がもういないなんて実感が湧きませんね。
Commented by ワカ at 2014-03-17 07:53 x
こんにちは。韓国も大分寒さがやわらいてきたようで、よかったですね。今朝の仙台も少し暖かいです。
私はたまにママさんがされる音楽のお話を聞くのが大好きです。
若い頃に様々な場所へ行って、色んな人たちにあって、とてもよい経験をされたんですねえ。私はTVがないので毎朝、ピーター・バラカンさんのラジオを聴いてるのですが、今朝その中でアレックス・チルトンの命日だというお話がでて、Qママさんを思い出してコメントをしてみました。
また思い出したら色んなお話載せてくださいね!
Commented by Qtaro-mama at 2014-03-17 22:09
>ワカさん
東北にもちょっとずつ春が訪れてるという感じでしょうか。最近、東北の地図を眺めてるのですが、改めて広さに驚いてます。
私もピーター・バラカンさんのテレビ番組が好きでした。ラジオもやられてるのですね〜。
音楽の話しとなると、なんか個人的感情が混ざって書くのが難しく思えてしまうのですが、今度、旅行の話しと混ぜて書いてみたいと思います。良かったらまた読んでくださいね。
Commented by A・C at 2014-03-19 01:11 x
>ママさん>ワカさん

クインテットも基本的にはテックスメックス調ですが、初期はブリティッシュビートにやや便乗したルックスとアレンジなのでガレージロック扱いになったんじゃないでしょうか。

僕もバラカンモーニング、午前中ゆえ部分的にですが最近聴いてます。朝から濃い音楽連発でNHKFMのバラカンさんの番組より濃厚です。
ストリーミング放送とかラジコが対応ならば韓国のインターネット環境でも聴けそうなのですがどうなんでしょうね。

この間のプレイリストを確認したところ、チルトンがビッグスター前にやっていたボックストップスのcry like a babyかけたようです。

~サイケと言えばもう1人個人的に大好きな人~
おや?いったい誰でしょうかw
楽しみにしています。

僕もチルトンが過ぎ去った人だという実感がわきません。
かなり奇抜な作品もありますが、彼はいわゆるギターポップの形をつくった一人でもあるので、たとえ彼の事を誰も知らなくても
巷にあふれるサウンドの中にその影響がみてとれる気もします。
誰よりも先を行っていた人が逝ってしまった。そんな印象です。

長々と失礼しました。

Commented by Qtaro-mama at 2014-03-19 22:13
> A・C さん
なんてたって、サーダグラスは60年代だったというのが大きいでしょうかね。かっこ良さが違います。
ラジオは聴く習慣がなくてダメですが、ピーターさんのだったら興味があります。
ボックストップスと聴くと、アレックスってこんなに若い時からこういうソウルフルな声で歌ってたんだぁと単純に驚きもあります。晩年、ボックストップスの再結成等はもちろんお金の為でもあったけど、月1で再結成コンサートなどに出かけるのは、楽しそうでもありました。
以前にも言ったかもしれませんが、ギタリストとしてのアレックスの魅力に気づいていない人がたくさんいると思いますね。かくいう私も技術的なこと云々は全く語れませんが、ただ、アレックスもギターは結構練習していたような記憶がぼんやりと頭の隅にあって、そういうのを聴いてるのが好きでした。
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