モンパルナス

マイク・リー 「Another year」と高峰秀子さん

今年最後に映画館で見た作品は、こちらの「Another Year」となりました。監督は、イギリス人のマイク・リーです。

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まず、このポスターが良いですよね。

春夏秋冬の順番に描かれます。

夫婦、友人、親戚、誕生、そして死。

全く脚色されてないかのようなストーリー。誰にでも起こりうる日常。

ラストはハリウッド映画の対極にあります。この映画の2、3日後に見た「インセプション」とついつい比べてしまいました。ああいった終わり方じゃなかったら、この作品のタイトルについてこんなに考えることはなかったし、退屈な映画と一言で片付けてしまってたかもしれません。

そして、今日はここで終わりにしようと思ってましたが、高峰秀子さん死去のニュースを知ったので一言・・・というか、彼女は一言では言い表せない日本を代表する女優さん。今年見た映画の中では、木下恵介の「永遠の人」が大好きで大好きで・・・。成瀬巳喜男の「ひき逃げ」の中の彼女は本当に狂ったかと思った。あぁ、ダメだ。こんな短時間では書ききれない。「二十四の瞳」も見直そうと思ってたところ。

年が明けたら、また彼女のことについてあらためて。
by Qtaro-mama | 2010-12-31 23:43 | 映画 | Trackback | Comments(14)
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Commented by Sayaka at 2011-01-01 03:31 x
パリにおかえりなさい! 私もたった今高峰秀子さんの訃報を知り、エマニュエルと話しているところでした。86歳、想像するに、本当に素晴らしい人生だったのではないでしょうか。私も「二十四の瞳」見直したいです。
Commented by Qtaro-mama at 2011-01-01 04:44
>Sayakaさん
ただいま。
訃報のニュースを知って、とりあえず誰かに話したくてSMS出そうかと思ったくらいビックリしました(でもSMSはオーバーかなぁと思ってやめたよ)。想像するに旦那様が素敵。
そういえば年末に木下恵介の「女の園」も見たばかりだなぁ。「二十四の瞳」って、タイトルからあまり面白いイメージがなかったので、初めて見た時は泣かされてびっくりしました。近くの図書館にあったはずなので、年が明けたら借りてみます。
Commented by Sayaka at 2011-01-04 04:13 x
私もマイク・リー観てきました。それぞれの登場人物が、身近にいる誰かに似ていたりするので、思わず引き込まれてしまいました。冒頭で、幸福度が「1」と即答していた、不眠症のおばさんの行く末も気になるー。
Commented by Qtaro-mama at 2011-01-04 16:59
>Sayakaさん
この映画について色々語りたいわぁ(笑)。初め、寒そうだなぁと思ってたら「春」と出てビックリした。イギリスの春は寒そう。
不眠症のおばさんは「ヴェラ・ドレイク」。この作品がまた凄い。脚本なしで製作したのに、オスカーの脚本賞にノミネートされた。もし未見だったらテレビ放映でもチェックしてみてね。
「Le nom des gens」、私たちのような外国人には結構興味深いシナリオだと思いましたよ。こちらも興味あったらどうですか?
Commented by Toto at 2011-01-16 05:08 x
私も観ました。不眠症のおばさん、どこかで見たことあると思ったら”ヴェラ・ドレイク”だったとは。終わり方が印象的でしたね。あのご夫婦は寛容で、困った友人の癒し的な存在でしたよね。マリーでしたっけ?病的な感じがしてこんな人いたよなと思ったり、自分にもそういうところあるかもと思ったり。さびしくて仕方がないのに、どんどん自分を孤独にしてしまうってすごい皮肉ですが、あの夫婦の息子さんのガールフレンドに嫉妬しての態度は大人気ないとしか言いようがなかったですね。あの場面、なぜか彼女の立場になって見入ってしまい、ガールフレンドの妙なフレンドリーさが鼻につきました。(爆)「怒ってなんかいないわ。がっかりしただけ。」ってあんな寛容な人に言われたら悲しいですね。あの中で一番自分に近いとしたらマリーかな?マリーがあの太った男性を妙に毛嫌いしていたのは、同じ穴の狢、自分の醜い部分を見ているような感じがしたから?マリー役の女優さんが気になり、調べてみたら、彼女はゲイリー・オールドマンの奥さんだったことがあるのですね。うまくいかないのも納得です。すごすぎて・・・”遅ればせながら、今年もよろしくお願いします!


Commented by Qtaro-mama at 2011-01-16 07:53
>Totoさん
マリー役をやってた彼女は、プロの女優であって、本当にああいう人ではありませんよね。マイク・リーの演出あってのああいう演技、本当に凄いなぁと感じました。
今年もよろしくお願いします。
Commented by Toto at 2011-01-16 23:38 x
本当にあの役どおりの人なんじゃないかと錯覚してしまいそうなくらいはまってましたよね。
あの夫婦の息子さんが彼女を連れてきていることを知ったときの動揺振りとか、彼女に対抗意識むき出しに話しているときの引きつった顔など、痛々しくてつい彼女の立場に取り込まれて観てしまいましたよ。
作りすぎずよくできた作品だと思いました。
最近はずし気味だったので("The Tourist"はアンジーもベニスの風景ととてもきれいでしたし、ジョニーもポール・ベタニーもよかったんですけど、何でだろ?"De vrais mensonges"は軽すぎて、別に観なくてもよかったかな、と思いました。)、観るかどうか迷ったんですが、観てよかった!
Commented by Qtaro-mama at 2011-01-17 22:09
>Totoさん
今年も色々と面白い映画に出会えると良いですね。
Commented by chuck777 at 2011-04-17 18:53
Another Yearの日本公開予定はないのかな?とネットで検索していて、偶然このブログにたどりつきました(公開予定は今のところないらしく悲しいかぎりです)。お久しぶりです、(青学でプルーストを読んでいた)よしだです。ボクは元旦の新聞でデコちゃんの訃報を知ったので、2011年はそのニュースで始まったといった感じでした。3月には文芸座の追悼特集で成瀬作品などを再見し、やっぱりすごい女優さんだなぁ、とつくづく思いました。『乱れる』のラストなどは、何度観ても胸が震えますね。東京に引っ越し予定ということで、お会いできる機会があれば再会を楽しみにしています。ボクは東京で会社員をしながら、休みの日は映画に行くというあまり以前と変わらない日々です(昨日も神保町で『魚影の群れ』、そのあと早稲田で『ヤンヤン 夏の想い出』という大好きだった2人の監督の作品をハシゴしました)。これからも、ブログ楽しみに読ませてもらいますね!では、また。
Commented by Qtaro-mama at 2011-04-18 05:24
> chuck777さん
コメント貰えて、むちゃくちゃ嬉しいです。プルースト読んでたのは知りませんでした(笑)。
同じく「乱れる」のラストには、私も心が乱されます。名作です。高峰さんについては、色々語りたいけど、最近、雑誌「新潮45」の原節子さん特集を読んで、かなり原さん自身に興味が湧いて来ました。この雑誌読んだかな?
「魚影の群れ」未見です。出来たらスクリーンで見たい作品。ヤンヤンは昔フランスで見たかな。もう一度見直したいな。映画のこともたまに書いてますので、また見に来て下さいね。東京に行ったら是非また会いたいです。
Commented by chuck777 at 2011-04-20 00:26 x
相米作品がパリで上映されたりすることもあったりしますか?ジャック・ドワイヨンあたりが好きな人が観たら気に入るんじゃないかなぁ、といつも思うのですが。「新潮45」今度探して読んでみます。ボクは小津作品の原節子より成瀬作品での方が好きだったりします。「めし」や「驟雨」など。あと、日本の女優さんでは山田五十鈴なんかも大好きです。明後日から池袋の文芸座は高峰秀子特集、そのあと引き続き成瀬特集というたまらないラインナップで、久しぶりに「鶴八鶴次郎」なども見たいなと思っています。東京では今年に入って、恵比寿ガーデンシネマ、シネセゾンが相次いで閉館してしまい、よく行った映画館でもあるので、さびしいですね。お客さんがあまり入らないのかな。文芸座など名画座の方がまだ入っているような気がします。
Commented by Qtaro-mama at 2011-04-20 06:16
> chuck777さん
相米作品は、残念ながらパリではかからないかなぁ。私も有名な作品くらいしか見てないかも。
私は以前から成瀬派でしたが、去年、いくつか小津を見直したことによって、小津に対する考えがちょっと変わってきたところがあります。でもやはり、どちらが好きかと問われれば成瀬で、特に「驟雨」が一番なのです。あと改めて凄いと感じてるのが「木下」ね。
映画館閉館のニュース、知らなかった。恵比寿ガーデンシネマってオープニングの時からお世話になった。たしかアルトマンだったような。たしかに淋しい。
日本に行ったら、レンタルビデオで邦画を見まくろうと思ってますよ。
Commented by kimi at 2012-02-04 21:51 x
今日から地元のミニシアターで「家族の庭」という邦題で上映が始まりました。都市部ではたぶん去年の秋ごろには公開されているんじゃないかな。月並みですが この夫婦のように人生の秋を穏やかに迎えることができたら、と思わずにはいられませんでした。ベタベタする必要はないけれど家族仲良く。レスリー・マンヴィルはこれでたくさん賞をもらっていましたね。納得の演技でした。
Commented by Qtaro-mama at 2012-02-05 21:51
>kimiさん
日本に来てから、全く映画のサイトを見なくなり、どんな作品が上映されてるのか全然分かりません。パリでは街中至るところに新作映画のポスターが貼られてたので、とりあえず何かしら新作を気にすることは出来たのですが・・・。
「家族の庭」という邦題であることも初めて知りました。おっしゃる通り、仲の良い家族でしたね。息子のガールフレンドが良い意味でチャーミングでした。レスリー・マンヴィルの演技、私も納得です。マイク・リー作品に出てくる俳優さん、毎回素晴らしいです。
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